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インタビュー:2019年6月18日株式会社ギフティ、コーポレートロゴおよびサービスロゴを刷新

6月18日からリニューアルされる新しいロゴについて、クリエイティブディレクターの坪田さん、デザイナーのタカヤ・オオタさんにお話をお聞きしました。

【プロフィール】

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坪田 朋
デザイン会社Basecamp代表。Onedot株式会社CCO。livedoor、DeNAなど多くの新規事業立ち上げやUI/UXデザイン領域を専門とするデザイン組織の立ち上げを手がける。ギフティのロゴとコーポレートサイトのリニューアルにおいて、クリエイティブディレクターとして参加。
https://blog.tsubotax.com

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タカヤ・オオタ
デザイナー/アートディレクター。株式会社ペロリのアートディレクターを経て、2017年に独立。PKSHA Technology,polca(CAMPFIRE),LIPS(AppBrew),アルなどスタートアップと協業しアイデンティティ・デザインを行う。ギフティの新しいロゴのデザインを担当。
https://takayaohta.com

中長期的に使えるロゴのデザインにしたいと思った。

――ギフティの新しいロゴをデザインするにあたっての経緯を教えてください。

坪田:ギフティの事業はこれからさらに拡大していくでしょうし、ここで一度基盤を整え、この先中期的に使えるロゴをつくった方がいいと考えました。シンプルだけど質の高いロゴ、かつ事業も多岐にわたっていますので、一貫性をもったデザインが良い。そこで、デザイナーのタカヤ・オオタさんに依頼しました。
オオタさんに依頼する前に、CEOの太田さんやボードメンバーの方にヒアリングをしたのですが、そこで出てきたのが「ギフティらしさ」。その“らしさ”をコンセプトに落としグラフィックで表現するには、彼が適任だと思いました。

――ギフティをどのように表現したいと思われましたか?

タカヤ:中長期的に用いることができるロゴにすべく、現在のギフティの特定のムードや要素を取り入れすぎないよう留意しました。リニューアルのタイミングよりも、むしろ少し先、例えば4、5年後の経営状況や企業カルチャー、ギフティの姿にマッチすることを念頭に置いています。昨今、ギフト市場には新規参入企業が増えており、高価格帯のギフトが盛り上がりを見せていますが、ギフティが提供するeGiftは、あくまで普段の暮らしのなかのさりげない贈り物。派手に演出するものではありませんが、サービスとして着実に成長する姿とそこで働く人たちの雰囲気が一致していると感じたので、この点を表現したいと考えました。リニューアルの際には新しさも必要ですが、ギフティの場合はそれが「目新しさ」や「目立ちやすさ」というより、着実に根付くもので、確実に良いものがフィットすると思ったんです。

「アスタリスク」とは「小さな星」。日常にキラッと輝く瞬間をつくるギフティのサービスにぴったりだった。

――「アスタリスク*」は何に着想を得たのでしょうか?

タカヤ:サービスの特徴を、「小さいけれど大切なもの」というテーマとして捉え制作を行いました。はじめはリボン型のシンボルを作っていたのですが、よりギフティを体現するエレメントはないだろうかとモヤモヤしていました。
ある時、「星」というアイデアが思い浮かんだんです。記号のアスタリスクは「小さな星」が由来だと知って、ギフティにぴったりだと思いました。アスタリスクは、リボンに見立てることができたり、数字やコンピュータの世界では乗数 (x) として使われています。「アスタリスク」という1つの記号の中に「星」「リボン」「掛け合わせ」と3つの意味を持たせられる柔軟性に着目して、今回のシンボルマークに起用しました。

To C、To B、どちらとのコミュニケーションにおいてもふさわしいロゴにしたかった。

――ロゴタイプのデザインはどのようなことを意図されたのですか?

タカヤ:創業当初から使っているロゴタイプは、ユーザー向けのサービス「giftee」のコンセプトを踏まえたデザインであり、法人を対象とした事業が拡大するなかで、その両シーンで利用できるロゴタイプをつくりたいと考えました。
ユーザー向けに絞るのなら柔らかくて親しみのあるロゴタイプが良いのですが、そこに寄せすぎるとビジネスに必要な信頼感がやや弱まってしまいます。一方でビジネス向けに寄せすぎると、堅さがでる傾向にあります。
そこで、ロゴタイプはベーシックなサンセリフを選び、シンボルのアスタリスクに柔らかさをもたせることで、ユーザー向けとビジネス向け、その両方のバランスをうまくとれるのではと考えました。

適度な温かみのある「コーラル」。包装紙から着想を得て、ざらりとしたテクスチャーに。

――コーラルを選んだ理由を教えてください。

坪田:以前のロゴはモノトーンで、新しいロゴのキーカラーも、法人を対象とした事業利用の場合ブランドカラーがぶつかってしまうのでモノトーンがいいのではないか、という意見もありました。ただ、モノトーンだと、C向けの自社サービス「giftee」において、「giftee」らしさを表現するのに個性を出しにくいのではないかと考えました。認知度をあげるためには、色を取り入れた方がいいと思ったんです。

タカヤ:ギフティのメンバーは、赤ほどパッショナブルでもないですし、とはいえ青を選ぶほど落ち着き過ぎているわけではないという印象を受けました。適度な温かみといいますか、派手なプレゼントというより、じんわりと優しさのあるものを贈るといった雰囲気には、コーラルが良いのではないかと。トレンドカラーでもあるコーラルはユニセックスな雰囲気を持っていて、年齢問わず好まれる色です。

――モノトーンだったロゴに色を採用したのは、私たちにとってセンセーショナルなことでしたが、見ていくうちにだんだん馴染んできました。

タカヤ:それは嬉しいですね。馴染んでくる色というのは、良い色なんだと思います。本当に合わないものは、何度見ても違和感がありますから。コーラルは、可愛げがあったり、落ち着きがあったり、人によって受ける印象が変わる色なので面白いと思います。また、ざらりとしたテクスチャーは、ギフトを包む包装紙から着想を得ました。

坪田:ギフティから、個人を対象とした「giftee」と法人を対象とした「giftee for Business」の事業シーンで使用する際に、色を各事業シーンに応じて分けたいというオーダーがあったので、「giftee for Business」のシンボルマークは、ブルーにしています。コーラルに合うよう、少しくすんだブルーにしています。

――ありがとうございました。