eGift System 導入事例

  • 導入事例

もっと日常的にお花を贈ってもらえるよう eギフトでカジュアルな低価格帯を展開

図1
株式会社日比谷花壇 前担当のPPP事業推進部 チーフ、吉田貴之様(左)と
現担当のBSCRM推進室 B2C推進グループ グループリーダー、新井裕司様(右)

2016年10月と早くからeGift Systemを導入いただいている日比谷花壇様。デジタルによる初めての仕組みを採用するにあたって、ご尽力いただいたのが株式会社日比谷花壇の吉田貴之様です。導入から約6年、eギフトを取り巻く環境や認知度も大きく変化したと言います。導入後の効果や新たに挑戦してみたいことなど、現担当の新井裕司様とともにお話をお聞きしました。

eギフトなら当日でもお花のギフトを贈れる

図2

――2016年にeGift Systemを導入した理由から教えていただけますか。
当時、弊社はフラワーギフトを宅配でお送りしていましたが、配送料が必要で、ご注文からお届けまでに数日間かかることから、お祝い事などハレの日に贈る需要が主でした。もっと日常的に気軽なかたちで「ありがとう」とお花を贈れるような方法はないのかなと探していたとき、ギフティの太田代表のセミナーに参加する機会があり、「これだ!」と感じたんです。

――ギフティのサービスのどのようなところに魅力を感じましたか。
ギフティがマーケットとしている500円、1000円といったプチ価格帯は、まさに弊社がこれまで手が出なかったところだったのです。さらにアプリ等のダウンロードもいらず、受け取る側は会員登録も不要で、SNSで気軽に受け取れる。贈る側にも受け取る側にもストレスを与えることのない使い勝手の良さで、とてもよくできている仕組みだと思いました。
母の日や誕生日などでお花を贈りたい場合、宅配だと3日前までに注文しなければならなかったのですが、eギフトであれば当日でもSNSやメールで贈ることができる。配送料にかかっていた分はお花代にまわしていただけます。そして、新しいお客様が交換のために店舗に足を運び、店舗で日比谷花壇のおもてなしを体験していただける、これはとても大きいと思いましたね。

図3
スタッフに相談しながらお花を選べる
図4
日比谷花壇の実店舗

――導入の際に課題だったことは何ですか。
弊社は、デジタルなど新しい取り組みについて理解のある社風で、eGift Systemの導入に関してもポジティブに受け止められていました。ただ、証憑書類が残らないデジタルによるギフト券の取り扱いは弊社も経験がなかったことから、社内の売り上げ計上のルールづくりや、出店している百貨店や駅ビルといった商業施設へのご説明や説得というところに時間が必要でした。商業施設側にも創客につながることはご理解いただけていたので、あとは両者の経理部門でのお金の流れを整理するなど、しっかりと準備を行いました。これに関しては、太田代表から、すでにeGift Systemを導入されていた企業様をご紹介いただき、いろいろと話を伺うことができたので非常に参考になりました。我々の時は準備期間として1年ほどかかりましたが、今は多くの企業様がeGift Systemを導入され、実績と経験を積まれていると思うので、それほど時間はかからないのではないでしょうか。

――導入後、お客様や社内での反応はいかがでしたか。
eギフトをもってご来店いただくお客様は、買う側ではなく、受け取る側なので、ワクワクしながら来られるわけです。だから、店舗の従業員には「いつも以上の接客をしてくださいね」と少し冗談めかして言っているのですが、とても評判は良いですね。また、社内的にもeギフトが認知され、個人間でのギフトだけでなく、法人営業のノベルティやキャンペーン商材としても使われるなど、引き合いが多くなっています。

季節のお花を選べる楽しさがある「フラワーギフトチケット」

――eギフトを持って来られるお客様は、どのような方が多いのですか。
新規のお客様がほとんどだと思います。今まではお花を贈るというのは特別な時だけだったのですが、母の日もカジュアルな価格帯のギフトが動いていますし、これまで拾いきれなかった層にアプローチできていると感じています。500円のギフト券が最も多く出ていることからもわかる通り、カジュアルなシーンでご活用いただいているようです。

図5図6
「フラワーギフトチケット」は500円、1,000円、2,000円、5,000円。
「お好きなバラ1本」660円(税込)も展開。

――フラワーギフトチケットは、お花を選べるのですか。
はい、選べます。お花は季節によって価格や入荷有無が変わるので、そこは他の企業様とは違う点ですね。だからこそ、eギフトを受け取った方には、「今はどのお花が旬ですか?」と店頭スタッフと会話をしながら、日比谷花壇を通してお花選びの楽しさ、お花のある暮らしの豊かさを体験していただけると嬉しいですね。

異業種の企業とのコラボにも取り組んでみたい

――eギフトを導入から6年間ほど経ち、eギフト市場の変化を見てきたと思うのですが、いかがですか。
導入当初の2016年頃はフィーチャーフォン(ガラパゴス携帯など)のユーザー様もけっこういらしたので、eギフトに関していろんなご相談やお問い合わせがあったのですが、今はスマートフォンやSNSが定着し、そういったこともほとんどありません。今までは、贈る側も受け取る側も「どうやって使うのかな」と不安に思っていた部分があったかもしれませんが、今は多くの方がLINEやSNSを使いこなしており、生活の中にしっかりと定着したなと感じています。そのくらい浸透したので、弊社内でも営業のノベルティやキャンペーン商材としても使われているのだと思います。

図8

――どんな時に、eギフトを導入して良かったなと感じましたか。
価格帯や発送から受け取りまで数日を要するといった問題をクリアし、今まで拾いきれなかった層にもアプローチできて、母の日の売り上げが跳ねた時は嬉しかったですね。母の日の場合は、eギフトを受け取ってからご来店するまでのタームが通常より短いということがわかり、非常に興味深いなと思いました。すぐ交換にいらっしゃるのは、お母様方が「お花に交換してきたよ」とお子さんたちに返事をしたいからでしょうし、やっぱりお子さんにお花を贈ってもらうと嬉しいですよね。コミュニケーションの一助になれたのだと思うと、導入してよかったなとしみじみ感じる瞬間でした。
もう一つ面白い話があるのですが、有名な声優さんのコンサートにお花を贈るため、たくさんのファンの方々が一人500円のeギフトを買い、大きいお花を贈ったということがありました。大勢から少額を集めて一つの大きなものを購入するという、クラウドファンディング的な使い方をされていて、「こんな使い方もあるのか!」と非常に可能性を感じましたね。

――今後、ギフティとどのようなことに取り組んでみたいですか。
異業種の企業様とのコラボはぜひ積極的に取り組んでいきたいなと考えています。同じ商業施設に入っている企業同士であれば、商業施設側のパワーも借りつつ、さまざまな相乗効果を得られると思います。またキャンペーンのノベルティとして法人が購入してくださる場合においても、一つのブランドのeギフトのみをインセンティブに設定すると、エリアやユーザーの属性が限定されてしまいます。さまざまな企業が組むことで、エリアやユーザー層を幅広くカバーでき、結果的に各企業が提供するeギフトの認知が上がり、流通も増えるのではないかと考えています。

――これからギフティに期待することは何ですか。
eギフト市場をさらに盛り上げられるような、新しいサービスや機能を期待しています。ギフティはスピード感ある企業だと思いますので、新しいアイデアやサービスを、僕らのような企業側ともディスカッションしながら実現していってもらえると嬉しいですね。

――本日はありがとうございました。

日比谷花壇 eギフト
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取材日/2021年 7月