eGift System 導入事例

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アプリとの連携やサブスクサービスで 顧客のロイヤルティをさらに高めていく

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サーティワンアイスクリーム 渡邉直樹さん

2016年7月にeGift Systemを導入し、積極的にご活用いただいているサーティワンアイスクリーム様。2020年には新サービス「giftee Loyalty Platform」(ギフティ ロイヤルティ プラットフォーム)を導入し、既存顧客向けに定期券やサブスクリプション(以下、サブスク)サービスの提供を始めるなど幅広く展開されています。活用方法や今後の展望などについて、同社の渡邉直樹さんにお話をお聞きしました。

eギフトでハッピーをより拡大させていきたい

――まずeGift Systemを導入した目的から教えていただけますか。
サーティワン アイスクリームは創業時から「We make people happy. ―アイスクリームを通じてお客様に幸せをお届けする―」をモットーとしています。最初にギフティの代表の太田さんや鈴木さんにeギフトをご提案いただいた時、お客様に幸せを届けることをより拡大していけるツールだと感じました。eギフトであれば、贈りたいと思った時に距離なども関係なく相手に届けることができ、ハッピーな状況をつくり出すことができます。
また、弊社のメイン顧客であるF1層が関わりのある人たち、つまりご両親や男性の友人などすべての層の方が、F1層に対して贈り主になることあれば、受け取り主にもなる可能性があります。普段はなかなか店舗に来る機会のない層の方もギフトというシチュエーションで弊社の商品に触れていただく機会が生まれ、来店動機を創出できるのではないかと考えました。

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サーティワン アイスクリーム店舗

――始めてから4年が経ちますが、ギフティとの協業はいかがですか。
システムというのは水やガスなどのインフラと同じで、お客様は稼働して当たり前と考えています。しかし、当たり前のことを当たり前のように継続するためには、その裏で努力をしている技術者がいるわけです。システムを安定的に提供してくれるギフティのエンジニアには、たいへん感謝しています。また営業の方々も、eギフトを通じて我々の商品の良さを的確に世の中に伝えてくださっている。その両輪で回っている点を評価させていただいています。

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――導入の際にはどのような課題がありましたか。
一番ケアをしなければならないのは、店舗で働いている従業員の方々です。全国にある1100店舗ではさまざまな方が働き、なかにはデジタルに慣れていない方もいるでしょう。新しいシステムの導入に不安を感じるのは当然ですから、どのようにすれば従業員の方々が抵抗感を感じることなく導入できるかを考えました。それが、レジでの決済に電子スタンプを選択した理由でもあります。普段からなじみのあるスタンプ形式であれば安心感がありますし、ギフティが提供する電子スタンプは静電気で動作するため電源なども不要で、データ通信もお客様のモバイル端末を使って行います。そのため、決済端末などのインフラ基盤が整っていない店舗でも、電子スタンプなら導入が可能です。
導入前には、すべての従業員に電子スタンプを経験してもらう機会を設けました。そこで出てきた疑問やトラブルなどを一つひとつクリアしていくことで、安心してサービスを開始することができました。

アプリとの融合により入会率と来店回数がアップ

――アプリ「31cLub(サーティワンクラブ)」でもeGift Systemをご活用いただいていますね。
eギフトはアプリとも相性がよく、その二つを融合させることでサービスの拡充を図れないかと考えました。アプリ会員の方は購入金額と来店回数に対して「アイスマイル」というポイントが貯まるのですが、eGift Systemと連携させることで、目標を達成するとeギフトのクーポンが発行される仕組みになっています。特典をボールペンや紙のクーポンなど物理的なノベルティにすると、製作や在庫管理など煩雑な業務とコストが伴いますが、この仕組みであればそれも必要ありません。ロイヤルティ維持に関してもeギフトの仕組みを活用した電子クーポンが有効に働いていると考えています。

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サーティワン アイスクリームのアプリ「31cLub」

――Twitterキャンペーンなど、新商品の販促やイベントに合わせてeGift Systemを上手に活用されていますね。
ギフティが提供するキャンペーンシステムとeGift Systemを利用したTwitterフォロー&リツイートキャンペーンは、新商品や季節限定商品、キャラクターコラボ商品などとの引き換えチケットを当選者に即時付与できるので、当選者の氏名や住所などの取得や商品の発送作業もなく、容易にキャンペーンを行うことができます。特段のシステム連携も必要なく、1ヶ月ほどの準備期間で可能なので、キャンペーンを実施しやすいですね。

サブスクで新たな楽しみ方を提案する

――2020年からは、eギフトを活用して顧客のロイヤルティを高める新サービス「giftee Loyalty Platform」もさっそく導入いただいていますが、どのようなサービスを展開されているのですか。
第1弾は、定期券の「31日間毎日サーティワンチャレンジ」です。社名の由来にもなっている「31日間毎日違ったフレーバーのアイスクリームを楽しんでいただきたい」という思いを形にするため、「giftee Loyalty Platform」を活用することで、その機会を創出できるのではと考えました。
サーティワン アイスクリームでは、1,300種以上のオリジナルフレーバーから季節に合わせた31種類を提供しています。このサービスは31日間、毎日好きなアイスクリーム1個(レギュラーシングル)を店頭で交換できるチケットで、販売価格の5,980円(非課税)は、通常の販売価格で毎日購入するより最大で6,000円ほどお得になります。このサービスはSNSに投稿され、ウェブメディアでも取り上げられるなど話題にもなりました。

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定期券「31日間毎日サーティワンチャレンジ」。5,980円(非課税)。

第2弾の「今月のおすすめフレーバー(Flavor of the Month)を楽しもう!サブスクリプション」は、お好みのアイスクリーム1個と交換できるeギフトが毎月届くサブスクサービスで、今までチャレンジしたことのない新しいフレーバーを楽しみ、新たなハッピーを感じていただきたいという思いで始めました。
通常レギュラーシングル1個の価格は390円ですが、サブスクによって359円とお得になれば「新しいフレーバーも試してみよう」という気持ちも湧き、気軽に試せるのではないでしょうか。

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さまざまなフレーバーをお得に楽しめる「今月のおすすめフレーバーを楽しもう!サブスクリプション」。359円/月。

――サブスクの導入によって楽しみ方の幅が広がっていますね。
楽しみを見つけていただくツールとして、giftee Loyalty Platformは有効だと思います。新しいハッピーを提供すると同時に、継続的な利用によってブランドをお客様の意識に根付かせ、ロイヤルティを高めていくことができれば弊社としてもハッピーです。

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――今後、ギフティに期待することは何ですか。
ギフトの予約機能があるといいのではないかと考えています。ギフトカレンダーをつくり、誕生日などのイベントを登録し予約しておけば該当日にギフトが届くような仕組みです。というのも、贈りたいと思うタイミングと、贈られる側の誕生日や入学式などイベントのタイミングが必ずしも一致するものではなく、贈り忘れてしまうことが往々にしてあるからです。これはハッピーの機会ロスですし、予約機能をつくることでそのロスが低減できるのではないかと考えています。
もう一つは、ハッピーをさらに加速させていく方法を一緒に考えていきたいですね。たとえば、受け取った側が使ったタイミングで、お礼の返信カードなどを贈れる仕組みができればといいなと思います。その返信の際にもギフトもつけることができればギフトのやりとりが発生し、さらにハッピーが循環していくのではないでしょうか。

――本日はありがとうございました。

取材/2021年1月