eGift System 導入事例

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電子スタンプを公式スマホアプリでも活用 ポイント付与と連携させることで効率的に

昭和29年創業のらーめんチェーン「幸楽苑」を展開する幸楽苑ホールディングス様。紙のお食事券のデジタル化を目的に、2019年3月からeGift Systemを導入いただいています。電子スタンプの独自の活用法やキャンペーンの取り組みなどについて、新井田昇社長にお話をお聞きしました。

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幸楽苑ホールディングス 新井田昇社長

紙のお食事券をデジタル化したい

――eGift Systemを導入した理由を教えてください。
弊社は30年ほど前から紙のお食事券を発行しており、これをお客様にご購入いただいたり、株主様には郵送でお送りしていました。しかし、以前から現代のライフスタイルに合わせてデジタルでも気軽に贈れるようにしたいと思っていましたし、私自身も新しいものに大変興味があるので、新しいシステムなどは積極的に導入していきたいと考えていました。

協業先を探していた3年ほど前に、友人に紹介していただいたのがギフティです。五反田のオフィスへ伺って詳しい話をお聞きしたところ、eGift Systemのシステムや技術面はもちろん、条件面で私たちの要望と合致しており、太田社長をはじめ担当の方々の対応や人柄がよく、ギフティに任せれば大丈夫だと感じました。eギフト化することでSNSでのプロモーションも取り組みやすくなり、何よりもお客様にとって利便性が向上すると確信したので、導入を決めました。

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――導入に際して課題だったこと、苦労されたことは何ですか。
新しいシステムを導入するということは、経理処理やオペレーションなど本社も現場も手数が増えるわけですから、各方面への説明や導入準備には時間が必要でしたが、大変だったことは特になかったと思います。
導入当時は全国511店舗ありましたが、社の方針発表会で担当者からエリアマネージャーに細かいオペレーションについて説明し、エリアマネージャーが各店舗の店長へ、というように順々に説明していったのでスムーズに導入することができました。

――フランチャイズ店ヘはどのように説明されましたか。
弊社のフランチャイズ店は当時16店舗と、さほど多くはありませんでした。古くからのフランチャイズ店の経営者は高齢化していることもあり、新しいシステムを導入することへの抵抗は多少ありましたが、丁寧に説明してご理解いただきました。

スマホアプリでも電子スタンプを活用

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――導入後の社内・社外の反応はいかがでしたか。
紙のお食事券はお財布から出し入れしていましたが、eギフトであれば携帯でさっと出せるので非常に便利ですし、遠くにいる知人や家族に気軽に贈れると、お客様と社内から喜びの声をいただいております。
会社としては、個人のお客様向けの販売だけでなく、法人需要に対応できることも非常に大きな意味がありました。これまで地元・福島の企業様がお食事券をまとめて購入し、顧客の皆様にお配りしていたのですが、紙で運用していたため県内の企業に限られていました。しかし、eギフトであれば全国の企業様にご利用いただけるので、販売の裾野が広がりました。また、紙の場合は印刷や送料のコスト、送る手間が必要ですが、eギフトならSNSやメールで距離を気にせず気軽に贈ることができます。

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500円と1000円(税込)のギフトチケットを用意。店舗メニューとテイクアウト商品のどちらにも利用できる。

――PoSでの消し込み(※1)ではなく電子スタンプを選んだのはなぜですか。また、電子スタンプをギフト活用以外でもご利用いただいていますが、どのようにご活用いただいているのでしょうか。
POSでeギフトを読み込む場合、レジの改修が必要でしたが、電子スタンプは簡単に導入できるうえ、初期費用を抑えることができ、POS同様に安全性も高いことからそちらを選びました。
また、弊社にはスタンプカードがあるのですが、来店すると10ポイントが付与されるほか、ランクアップ制度もあり、ポイントが貯まるとお客様に割引券をプレゼントしています。2019年3月からスタンプカードを紙からスマホアプリに変更し、eギフトの消込みと併用することで店舗のオペレーションが複雑にならないことから、ギフティの電子スタンプを利用させていただきました。
紙のスタンプカードは印刷や輸送、オペレーションの関係から地域を限定して実施していましたが、電子化によって全店舗で展開できるようになり、「スタンプとポイント付与が連携されているので効率もよく、使いやすい」と現場からも好評です。お客様も電子スタンプに驚かれますし、一つの仕掛けとして面白いですね。

(※1)消し込みとは、発行されたeギフトを個別に照合し、使用済みとして反映する処理のこと。

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電子スタンプは、静電気を利用したタッチ認証技術を採用しているため、電源やバッテリー構造、ネットワークなしで利用できる。

インスタントウィンのキャンペーンは効率的かつ効果的

――2019年12月に複数の他ブランドと同時にプレゼントキャンペーンを行った「ハッピーギフティクリスマスキャンペーン」の効果はいかがでしたか。
幸楽苑としては、初めてのインスタントウィン機能を活用したTwitterのフォロー&リツイートキャンペーンで、当選者にはリアルタイムで500円のギフトチケットをプレゼントするという内容でした。
それまでのキャンペーンは事務局を立ち上げ、そこで当選者を選定して食事券を贈るといった流れだったため、費用と当選から発送までのタイムラグが発生していましたが、インスタントウィンはその場で当選がわかり、プレゼントを贈れるのでタイムラグもなく、効率的にキャンペーンを行えました。今までの3分の1ほどの費用で約2倍の応募者があり、効果的でした。
複数ブランドが参加されていたため、参加ブランドのTwitterのフォロワーが別のブランドのキャンペーンにも参加することで相互にフォロワーを増やせるきかっけにもなったと思います。また、他ブランドとの横断キャンペーンというのも面白く、たとえば、幸楽苑にはチョコレートラーメンがあるので、チョコレートブラントとコラボするというのも考えられるかと思いました。

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2019年に複数のブランドと共同で開催された「ハッピーギフティクリスマスキャンペーン」。参加ブランドの公式Twitterアカウントで同時にキャンペーンが行われ、参加ブランドが自身のTwitterアカウント上でキャンペーン用に投稿した内容をフォロー&リツイートすることで、キャンペーンに応募できる。

私が4、5年前にTwitterを始めた頃は1,000名程度のフォロワーでしたが、今は15万人まで育ってきています。具体的な数字を調査したわけではないですが、キャンペーンによるシナジー効果は間違いなくあると感じていますので、今後もSNSでのキャンペーンは定期的に行っていきたいと考えています。他にもアイデアがあれば、積極的に取り組んでいきたいですね。

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弊社の代表、太田からの質問に丁寧に答えてくださいました。

――本日はありがとうございました。

取材/2020年11月